シャネルのヴェルニ586

なぜか高校生の頃からシャネルに憧れがあった。
ヴィトンでもエルメスでもなく、シャネル。

社会人になってシャネルのコスメを集めだした。
チーク、パウダー、リップ、そしてネイル。
これを足に塗るだけで、大人になれた気がしたし、この醜いししゃも脚も少しはマシに気高く見えて、自分でしっかり立てる気がした。

ピンクのつもりで買ったそれは、塗ってみるとあまりにも赤で騙されたような気もしたけど、
「まあシャネルだしいいか」
と思った。
やっぱり私はまだ子どもだ。


今日は凄く気分がいい。
なぜか穏やかで気持ちがのんびりしてる。

理由を探してみたけど、

友人と飲んだお酒が美味しかった
好きな占いサイトが更新された
会社から早く帰れた
先輩にさすが!と言われた
新しいバレッタをつけた

どれも違って、
アイスブルーの2万円のコートかな?とも思ったけど、まだクローゼットの奥で眠ってる(押し込んだからすでに若干シワ)

理由を探しながら浸かった浴室で、爪先を見ながらにやける自分に気づいたときに自分はなんて単純なんだろうと思った。
でも、単純な自分もそんなに嫌いじゃない。

My favorite of...

ピンク、パープル、ホワイト、ブラック キラキラしたもの、甘いもの、ふわふわしたもの 嫉妬、奢り、呪い、自信、誇り あなたと一緒にいたいという気持ち