ショーマン

話題になっている映画を観た。

面白かった。
目の前で舞台を見ているような、ショーを見ているようなそんな感覚だった。
出だし、突然のショーが始まる。
今から何か凄いことが始まる、という胸の高鳴り。
実際に舞台やミュージカルを見るときと同じ気持ちになった。

内容は、実際の人物を元にした作品だと考えると複雑な気持ちになった。

映画では、周りと違う特徴があるといって、差別された人たちが自分の居場所を見つける。
けれど、現実はどうだったのかと考えてしまう。
悲しさ、苦しみ、孤独をショーという煌びやかな世界で上塗りしたようなものにも見えて恐ろしかった。
虚構が現実を上書きして、大衆に認知される。
皆が「そうだった」「彼らは幸福だった」と記憶する。

一緒に行った友人は心底楽しんだようで、人生で見た映画の中でも上位に入ると言った。
私は何にも言えず、「記者の人が格好良かったね」とだけ言った。

友人の楽しさに水を差すこともできず、そんな気持ちは美味しいものを食べて、すっかり忘れてしまおうと思う。

My favorite of...

ピンク、パープル、ホワイト、ブラック キラキラしたもの、甘いもの、ふわふわしたもの 嫉妬、奢り、呪い、自信、誇り あなたと一緒にいたいという気持ち